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2018-12-03

<簡単IoT>マッサージチェア利便性改善を10分で実装 〜設備をここちよく利用して、生産性を改善するためのTips〜

<簡単IoT>マッサージチェア利便性改善を10分で実装 〜設備をここちよく利用して、生産性を改善するためのTips〜

こんにちは、Gravio事業部のタルミです。

Facebookなどでも本ブログを紹介しておりますが、おかげさまで順調にフォロー数も増えてきており、嬉しい限りです。今までのお客様やお知り合い以外の方と“つながる”ことが加速していて、もっとお役に立てる情報をお出ししたいなぁ、と改めて感じているところです。

前回のコーヒーメーカーの管理をはじめたときに、弊社のとある部の部長から、追加の改善依頼が入りました。

新Gravioがちょっとした人気者(というか人気製品)になっていて、色々な人が改めて“改善”に対する意識を持ち始めて、じゃートライしてみよう、という流れが社内でもできつつあります。

一つ一つの改善が着実に“便利”をもたらしているわけです。

実際、弊社内のコミュニケーションで利用しているSlack上でも、CEOや執行役員レベルのメンバーが、“あのセンサーでこんなロジック組めるよね”と熱く語っているのを見ると、浸透し始めているのを改めて感じます。この時点でIoT導入のもう一つのキモである“社内の理解を得る”ということも達成できちゃうわけです。これぞ“身の丈IoT・新Gravio”の本領発揮といったところでしょうか。

 

というわけで、今回は、IoTを簡単にオフィスで活用している事例、その3をご紹介したいと思います。 

マッサージチェアに行くといつも満席

では、いつもどおり要件から話を進めてまいります。従業員向け福利厚生の一環で、弊社にはPanasonicさん謹製のマッサージチェア(機能が豊富で、特に空気を利用した手のひらやふくらはぎのマッサージ機能とか本当に神レベルですよ!)が設置されており、自由に利用できるようになっています。設置場所は前の記事をお読み頂いたことのある方ならご存知かと思いますが、ビルの1Fにある、パンゲアというフリースペースの一角の間仕切り内に鎮座しています。

 

しかし、このマッサージチェア、一部の従業員たち(年齢層が比較的・・・おっと、誰かが来たようだ)に大好評でして、

結構、思い立って行くと、先客がいた、という感じになることが多く、

空いているか、利用中か、をみんなが知ることができたら、

無駄足踏むことなくスムースに利用できるね、

という要望です。

 

 

この要望、“オフィス扉の解錠ステータスを知りたい”という以前のブログの記事と非常に近いものなんですね。“離れた位置のモノやコトの情報を知りたい”というニーズです。

IoT的な要件としてまとめると、在席、非在席を感知して、そのステータスを通知する、ということです。 

どの手段が最適なのか

ー多種多様なセンサーやソリューションー

さて、在席を判断する仕組みは多種多様です。

エリアという大きな見方をすれば、ビーコンによる位置把握や、無線LANアクセスポイントとSSID、電波強度などから3角測量的に位置を推定するもの(どちらも利用者がビーコンやスマホといったものを持っていることが必要)、一般的なのは赤外線感知や超音波センサー、シートに感圧型のセンサー(助手席エアバックの制御など車でも使われていますね)、また、利用開始にスタートボタンを押してもらうようにするのもシンプルですね。押し忘れることも多そうですが。マッサージチェア独特の振動を検知して在席(利用)を確認するのも一興ですし、カメラをつけて、推論を活用した人感を行なうというのも可能でしょう。

 

ここがIoTの面白いところでもあり、難しいところでもあります。どういったセンサーをどういった形で取り付けて、どのデータを取得すれば良いのか?試行錯誤をしていただくためのIoT側の仕掛けが複雑かつ複数のメーカーに分かれてしまうことが多く、この問題を更に難しくしています。

 

Gravioのメインテーマでもあるのですが、やはり、

“かんたん”、“やすい”、“はやい”を重要視した実装で

さくっと使えるようにしたいですよね。

有名な牛丼チェーン店さんよろしく、だれでも、すぐにサービスインできるIoT。今回も10分で作ってみましょう。 

無償貸出のGravio人感センサーで必要なデータは取れる!

マッサージチェアをキカイ的に見てみると、ギアやカム、ベルトにアクチュエータ、エアポンプと可動部だらけ、機械の制御はディスクリート、専用の高機能リモコンで操作、と思った以上に精密なカラクリです。

当然ながら、動作ステータスが確認できるようなAPIを開放しているとか、ございません(笑)

機構的に、シートをバラして中にセンサーを入れるとかはやりたくないですね。なので感圧系は脱落(座布団形式の感圧センサーも市場にはありますが、マッサージそのもののクオリティを損ねるのでこちらも不採用)。カメラで人感を行なう事もできるのですが、プライバシー的にどうかな、と。

せっかくリラックスしにきているのに、常に監視されているようなイメージがつきまとうので、実装したら恨まれそうです。ビーコンやスマホを利用した位置測定も、発出側を利用者が持たなきゃいけないですし、なにより弊社のパンゲアはフリースペースなので社員以外のゲストの方々も利用することがあり、位置情報の発出を義務付けるのはなかなか難しい感じです。

というわけで、やはり古くから歴史があり、

今でも第一選択として利用される“人感センサー”で今回は実装します。

輻射波、熱源、赤外線、超音波など非接触で感知できるさまざまな仕組みが用意されています。それぞれの感知方法に一長一短があり、人の動きをみるものと、人の物体としての存在をみるものとに大別できます。中には両方を一つの筐体に入れたセンサーもありますね。

 

ただ、予算も抑えたいので、今回は“無償貸出”の人感センサーで取り、運用でカバーします。

精度が100%に近いデータを取るためにかかる費用と時間、これは当然、精度とトレードオフですから。

 

 

Gravioで無償貸出している人感センサーですが、非常にシンプルなデザインで、レトロフィットしやすいよう、設置のしやすさを重要視しています。首をふらせることができるので、天井につけたり、壁につけたり、間仕切りにつけたり、と設置環境にマッチしやすい仕組みです。このセンサーで左右合計170度、距離で3mぐらいのエリアをカバーできます。

 

 

センサーデータの種類と、見合った通知の方法

このセンサーは、モーションセンサーなので“人が来た”という情報を発出します。逆の、“人が来てないよ“、という情報は出せません。また、マッサージチェアの滞在時間は10〜15分と利用者により、まちまちです。

 

また、マッサージチェアの性格上、“ざっくりと混んでるか混んでないかわかればいい”ので、リアルタイム性もさほど重要ではない、と判断しました。リアルタイムでデータを取ったとしても、10Fから1Fに降りる間にも移動時間はかかるわけですし、その間に他の人が使い始めることだってあるでしょう。

 

で、今回は、平均利用時間と、利用開始(チェアーに座ったタイミングを開始とする)の情報に基づき、前回と同じくSlack上の#pangaea というフリースペース管理チャンネルにステータスを通知することにしました。チェアに座ることで、センサーが反応し、 “マッサージチェアが利用中ですよ。15分ぐらいあとに再度確認してね”というメッセージが来ればOKです。Slackには着座時のタイムスタンプも表示されるので、再度後で行けばいい、と利用者側に判断してもらいます。

 

今回の仕組みを実現するために利用するサービスは、2018年10月よりパワーアップした“新Gravio”です。本サービスを利用して、離れた位置にある人感センサーの検知情報をかんたんにシェア出来る仕組みを作成してみます。

 

仕組みは超簡単です。10分で作成出来ます。

用意するものは下記のものだけ。

  • Windows 10 PC 1台(Gravioが動くスペックのもの。Raspberry PiなどでもOK)
  • インターネット接続(Gravioはエッジ型、ネットワーク不要。Slackにポストするため)
  • Gravio有償版で利用可能な無償貸出のボタン:人感センサー(Zigbee接続、USBレシーバー込)
  • 作業時間(10分ぐらい)
  • Slackのアカウント(メッセージング用)

費用感は、こんな感じです。

Slackはご存知のとおり、無償でも利用できますよね。

PCはすでにオフィスにあるものや、リプレース対象になるようなものをご用意いただければ問題ありません。ただセンサー情報を得るため、常時通電にする必要はありますので、電気代は少しだけかかるかもしれません。

で、キモのソフト本体とセンサー各種は、なんと月額500円で利用可能です。

(ちなみに500円/月のコースだと4つもセンサーを選べます。詳細はのちほど)

  

ちなみに、モーションセンサーの情報を “トリガー”として、

Slackにメッセージをポストする仕組みがこちら。

 

 

全てグラフィカルな画面で簡単に設定。コーディングする必要はありません。

前回、前々の記事を読んで頂いた方にはおなじみの画面ですよね。今回もパラメータをすこし変えるだけです。

 

で、Slack側ではこのように表示されます。

 

 

発展的な利用方法としては、マッサージチェアのセンサー情報(いつ、何回センシングしたか)を拾ってグラフ化することで、利用状況が見えますし、そのデータをもとに“どの時間帯が狙い目”などというリコメンドにもつながりますね。

 

Gravioなら、低コスト。

部門、部署、有志(個人)でも気軽にチャレンジできるよう、コストと導入手順を大幅に改善しました。

IoTを気軽に“利用”して、すぐに“改善”できること、皆さんのオフィスにもたくさんあると思います。

是非月額500円で皆さんのオフィスならではの“改善”にチャレンジしてみませんか?

 

あとがき

利用状況を改めて可視化してみると、業務時間内・外問わず利用されているのがよく分かりました。少ない日で5−6回/日、多い日だと10回/日を超える勢いで使われています。使いたい時に自由に使えるファシリティーですので、導入目的に沿ったデータが出て一安心。逆に、世の中には“可視化”できないデータもあるんでしょうね。予算消化のためだけに誰も使わないモノを買ったりとか、ありそうですよね。

あと、誰もいない時間に発報していて、おや?と思ったら、お掃除をしてくださっているビルメンテナンスの方の情報をセンシングしていました。で、ビルメンテナンスの方は制服を着られているので社員とはカメラ+推論のソフトウェアセンサーで区別するような対応ができるな、とか、社員証とビーコンを紐づけて、とか。色々と試すことができそうです。

気づきが気づきを呼び、改善策そのものの質を上げていく、ということが身の丈ですぐにできる、OODAとPDCAのいいとこ取り、ハイブリッドな解決をどんどんしていきたいものです。

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