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2020-03-09

<Gravioユースケース>顔認証システムを利用して、来社されるお客様に“手指の消毒”を音声で喚起!プログラム知識の無い人間が、新型感染症への対策をあれこれ考えてみた(パート1)

<Gravioユースケース>顔認証システムを利用して、来社されるお客様に“手指の消毒”を音声で喚起!プログラム知識の無い人間が、新型感染症への対策をあれこれ考えてみた(パート1)

Gravio事業部のタルミです。新型感染症に関する情報は日々発信され、様々な対策が国、地域、企業などで行われ始めていますね。

私は最近「マスクより、手の消毒が大事」という情報を目にしました。製品名は控えますが、アルコール消毒だけではなく、二酸化塩素を利用した製品や、次亜塩素酸を放出する空気清浄機なども、マスクやトイレットペーパーに続き、売り切れ続出のようです。

除菌とウィルス対策が一緒くたになっているような気もしますけど、出来ることからやってみる、というのは何においても大事ですよね。

先にも記載しましたが、アルコール消毒は、買い物やお客様訪問などで外出した際、建物の入り口やエスカレーター付近で良く目にします。

しかしながら、消毒するかどうかは、人それぞれです。

もちろん、アレルギーがあってアルコール消毒ができない人もおられるので、一概には言えませんが、「手洗い・消毒」の習慣がついているか否か、また、手指の消毒が感染症予防に効果的だということを知っているか、最後に、消毒機材の設置場所を知っているか(気づいているか)、という3点が重要です。

そこで、今回は弊社に来社される様々なお客様に対して、自動的に消毒の励行をお願いするとともに、アルコール噴霧器の位置をお知らせする仕組みを、弊社IoTミドルウェアの「Gravio」を用いて作ってみました。

もちろん、IoTギークな人たちには喜ばれそうな、自動的にアルコールなどを噴霧する仕組みなども考えましたが、上述のアレルギーなどの問題がありますし、今回は「励起、勧告、利用」を簡単に行えるシステムにしてみました。

システムの概要

弊社では、お客様が来社されるエリア(受付)にGravioを利用した顔認識システムを採用しており、社員は全員登録が済んでおります。したがって、社員外の方が来社されると、顔画像を基に判別ができるようになっています。この仕組みを用いて、お客様の来社を検知しています。

そして、検知した情報に対して、通知を行います。通知の方法としては、光(目視)と、音声(聴覚)を利用する仕組みです。様々な国籍の方が来社されるので、音声は多言語で対応したい(最低でも日、英)。また、光はアルコール噴霧器の設置場所をわかりやすくインディケート(赤く点滅)させることで、噴霧器の場所を知らせ、更に利用を喚起するために用います。

そして、上記の2つの仕組みを合わせると、

「顔画像が登録されていない人(お客様)が来る」→「光と音声で注意喚起」という仕組みが完成します。

用意するもの

今回、用意するものは下記のとおりです。

AI機能を使うため、カメラ周りの機材が多くなります。

・Gravio Enterprise AI Edition 3.6(Windows 10版)が動作する環境

・Gravio Studio ver 3.6(Windows 10版)

・ネットワークカメラ(PoE接続、1920*1080、ONVIF対応)

・PoEスイッチ(5ポート)

・AI Editionの推奨スペックを満たすPC(Core i7/16GB memory/Windows 10)

・スピーカー(PCとつながるもの)

・AWSアカウント(Amazon Pollyを利用します)※録音した音声を流す場合は必要ありません

・Gravio Light(LEDライト)

・インターネット環境

作業のながれ

すべてのソフトウェア、およびカメラ、ネットワークの設定が終了していることを前提に、作業の手順を簡単に記載していきます。

  1. Gravio Studio上で音声を再生するためのアクションを作成
  2. Gravio Studio上でライトを点灯させるためのアクションを作成
  3. 登録済み/非登録それぞれの人が来社された際に発動するトリガーの作成
  4. 3で設定したトリガーに基づき、1・2のアクションを動作させるための紐付け

以上が全体の流れになります。

作業のポイント

Amazon Pollyを利用した音声再生のアクションアイコンと詳細設定パネルはこちら。

アクション/Sanitize Caution Polly【Step1】AmazonPollySpeech(アクションを選択、プロパティを設定、Voice選択、音声化したいテキスト文を入力)

アクション/Sanitize Caution Polly【Step3】Sleep(喋り終わるまでの時間を設定)

Pollyを使えない方は、固定メッセージを録音しておき、こちらの“PlaySound”アクションを使うことで対応できます。

アクション/Play Caution Sound【Step1】PlaySound(再生したいサウンドをアップロード、選択)

ライトの点灯設定はこちら。

点滅させたい場合は、ライト点灯→Sleep(状態維持)→ライト消灯→Sleep、を繰り返します。

アクション/Sanitizer【Step1~Step11】点灯指示、点灯保持、消灯指示、消灯保持の繰り返し処理を設定

トリガーの設定とアクションとの紐付けはこんな感じにしてみました。

IVARトリガーを変更:Sanitize Polly caution/アクション名(Sanitize Caution Polly)

実動作イメージ

動画をご覧ください。お客様が来た場合には音声発出+赤ランプ点滅でお知らせしています。

(社員通過時は社内でサニタイズを徹底しているので、音声発出はせずに、検知したことだけを知らせる緑ランプ点灯のみ)

さいごに

弊社がAIエディションで提供している顔認証機能は防犯録画機能も持ち合わせているため、カメラを設置した場所の防犯ビデオを録り続けたりすることも可能ですし、ご来社になられるお客様情報を事前に頂戴しておけば、お客様のSMSやE-mailへの通知も可能です。

また、弊社では顔認証システムに社員登録をしておりますので、誰がどこにいつ入ったか、同じ時間帯に誰が入ったか、お客様が来ていたか(打ち合わせだったのか)、などの人の出入りや、同一空間にいたか、いないか、などの接触に近いログも収集可能なわけです。

当然、収集、分析が終わったデータを他のシステムやアプリケーションに提供することも可能です。Microsoft TeamsやLINEなどに来社の通知を自動で発出するなど、現場で良く利用されるアプリケーションへの接続をある程度標準でGravioは実装してありますので、すぐに利用開始になれるのがメリットです。

お察しのとおり、このようなチェックや監視を人が行なうには、当然、限界があります。

ぜひGravio AI Editionをご利用いただき、スマートかつスピーディーに「できること」から対策してみませんか?

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