Gravioとグラフェンセンサーが広げる新たな可能性
![Gravioとグラフェンセンサーが広げる新たな可能性](https://cdn.prod.website-files.com/5ba3150a54f21cfe3f02b031/5e4636284fcab2dfc129dcbc_2020-02-14-iim_logos_title.jpg)
アステリア株式会社は、オーストラリアに本社を置くグラフェン(Graphene)研究開発企業Imagine Intelligent Material社(略称:IIM社)と資本業務提携を発表しました。
![アステリアとImagine Intelligent Materials Limited](https://cdn.prod.website-files.com/5ba3150a54f21cfe3f02b031/5e466ad762e1197f19b5a907_2020-02-14-iim_Asteria_pic07.jpg)
炭素新素材グラフェン(Graphene)とは
グラフェン(Graphene)は、2004年に発見された、炭素のみで構成された新素材です。
正六角形状の格子を組む炭素原子の層からなるシート状の素材(下図)で、厚さは炭素原子1個分という世の中にある素材で最も薄いものです。
伸縮性があって柔軟でありながら、非常に硬く、強さは鋼鉄の100倍。導電性や熱電導性が極めて高いことも特長です。
![炭素新素材グラフェン(Graphene):炭素のみで構成された新素材(正六角形状の格子を組む炭素原子の層からなるシート状の素材)](https://cdn.prod.website-files.com/5ba3150a54f21cfe3f02b031/5e463acd948f5c73e5b7e31f_2020-02-14-iim_Graphene_pic01.jpg)
グラフェンの作成に初めて成功したのは英マンチェスター大学の物理学者アンドレ・ガイムとコンスタンチン・ノボセロフ。2004年のことでした。両名は2010年にこの功績によりノーベル物理学賞を受賞しました。
グラフェンの応用分野は広く、透明電導性フィルム、ICチップの省電力化、蓄電池の高性能化、医療検査機器、宇宙空間素材など多種多様な用途が期待されています。
![炭素新素材グラフェンの用途(センサー建材)](https://cdn.prod.website-files.com/5ba3150a54f21cfe3f02b031/5e4648b149eeba064efbf5a5_2020-02-14-iim_Graphene_pic04.jpg)
Imagine Intelligent Material社とは
IIM社は、2014年にクリス・ギブリーとフィル・アーチソンによってシドニー市で設立されました。
![Imagine Intelligent Material社イメージ](https://cdn.prod.website-files.com/5ba3150a54f21cfe3f02b031/5e463f292253f872f44534f6_2020-02-14-iim_Graphene_pic05.jpg)
IIM社は、グラフェンを安定的かつ高品質に製造することのできる技術を開発し、提供しています。
IIM社は、Swinburne University of Technologyにあるグラフェン認証ラボの主たる製品パートナーであり、オーストラリアで最初にグラフェンの量産に成功した企業です。
特に、グラフェンを用いた表面センサーはIIM社が世界で初めて実用化したものです。現在ではフィンランドにも開発拠点を増設し、世界的なイノベーションの加速と普及に取り組んでいます。
アステリアとの資本業務提携
「4D」- Data, Device, Decentralized, Design - 領域に先行投資を進めるアステリアは、将来有望なセンサーデバイスとしてIIM社のグラフェンを使った表面センサーを高く評価しました。
そのため、IIM社に出資を行うとともに、アステリアのエッジウェア製品「Gravio」との連携を決定し、新たなデバイスによってより豊かな社会の実現に貢献してまいります。
Gravioとの連携
様々なIoT機器をノーコードで繋いで制御することのできる「Gravio」は、IIM社の提供するグラフェン表面センサーをサポートする計画です(2020年4月予定)。
![](https://cdn.prod.website-files.com/5ba3150a54f21cfe3f02b031/5e464018b1d5791546b3edca_2020-02-14-iim_Graphene_pic06.jpg)
これにより、グラフェン表面センサーがリアルタイムで生成するデータに基づいて、様々なIoT機器制御や、システム連携、クラウド連携が可能となります。(下図)
![接続イメージ](https://cdn.prod.website-files.com/5ba3150a54f21cfe3f02b031/5e45f416d81457fb96ff918e_2020-02-14-iim_Map_pic02.png)
関連情報
・プレスリリース:https://www.asteria.com/jp/news/press/2020/02/14_01.php
・Gravioを先行して体験:https://www.gravio.com/jp