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2020-10-26

<Gravioユースケース>Gravioの人の動き検知(モーション)センサーを使って、テレワーク時の在席データ収集を行ってみた

<Gravioユースケース>Gravioの人の動き検知(モーション)センサーを使って、テレワーク時の在席データ収集を行ってみた

 こんにちは、Gravio事業部のタルミです。今回の新型感染症に対する社会の取り組みとして、テレワークの実施やリモートオフィスの設置、また、ワーケーションのような制度を導入し始めた企業も現れはじめてきました。このような、密の回避を目的とした「ワークプレイスの分散化」といった取り組みを目にすることも多いのではないでしょうか。実際、働き方の変化にともない、デジタル化を推進する動きも活発になってきています。「脱ハンコ」は皆様も記憶に新しいかと思いますし、経済施策としてDXを推進する、といった話も出てきていますね。

 

しかしながら、テレワークやリモートオフィスに関し、否定的な声も少なくない、というのが実情です。もちろん、Face to Faceが必須のお仕事など、物理的にテレワークが不可能な業務もあるのは承知の上ですが、それでも対面販売が基本の化粧品販売でスマホを使った相談や提案+販売を開始していたり、医療においても遠隔診療が以前よりもやりやすくなったりと、少しずつ、できることから改善しているといった機運もあります。このようなタイミングで「変化できる」「新しいことに挑戦できる」企業と、「元に戻すので精一杯、変化は不必要」な企業との「考え方」の差が、今後どのようにビジネスに影響を与えてゆくのか、注意深く見ていく必要があると感じています。

 

そうそう、「否定的な意見」の話でしたね。話をもとに戻しましょう。

伺っているなか、目立つ意見として

社員が業務中に何をやってるかわからない。ぶっちゃけサボってるんじゃないの?」これが最も目立ちました。まぁ、わからなくもありません(笑)

ちなみに、他の否定意見は「機材」「環境」「コミュニケーション」といった、仕組みとアイデアでカバーできるものばかりでした。

 

ところで、会社に来ていれば「サボらない」のでしょうか???

そんなことは無いと考えます。古くは“ソリティアおじさん”、今は会社のトイレに籠もってスマートフォン。その結果でしょうか、トイレの個室に長居すると、照明の色が変化したり、管理者に通知が届く(まぁ表向きは安全対策です)システムをIoTの黎明期では少なからず見かけました。ぶっちゃけ安全対策なら緊急ボタンの方が理にかなっているよね、というツッコミはなしの方向でww

 

話が長くなりました。会社ですらそうなのですから、目の届かない自宅で社員がキチンと仕事をしているかを知りたい、というニーズは確実に存在するんですね。実際、PCに情報収集用のロガーを入れてキー入力やマウス入力などをトラックしている会社さんもあるみたいですし、業務で利用する各種クラウドサービスの利用状況からリアルな勤務状況を把握している、という話も伺います。最近ではPC内蔵のカメラを使って在席、不在を通知する仕組みを持ったPCも発売されています。実際、エンタープライズ企業では会社から貸与されるPCにセキュリティーソフトと管理ソフトは必須で導入されていますので、その管理ソフトの機能を利用すれば、社員利用端末のログなど簡単に収集できる、というわけです。

※ちなみに、イタチごっこですが、定期的にマウスを操作した際に発生する信号を出力するUSB(働いているフリをする?)は実際に市販されていたりします←そして企業側はUSBのデバイスIDなどを基にUSBの利用を制限する…の繰り返し、になるわけですww

今までブログをお読み頂いている方々であればお気づきかもしれませんが、当然ながら弊社ではこのようなことを行っておりません。あくまでも「成果主義」ですので、結果が目に見える形で出ていれば評価につながる、ただそれだけの話です。極端な話、席にいる、いない、は関係ないわけです(そもそも効率が良いのであればリゾート地で仕事しても良いわけですしw)。

この「成果」に関する問題は、日本独特の「残業」や「評価方法」とも深く関わっていると考えます。「テレワークで残業が減ったので、会社のオフィスで仕事をしたい」という意見が被雇用者側でも見られるとのことでした。生活残業ってやつですね。これもテレワークだと管理者側から見えないので、残業申請しにくい、成果物で説明しにくい、だから「目に見える」ところで残業したい、ということなのでしょう。そもそも本質的には賃金体系の見直し(残業に関する考え方など)を行っていく必要があると思うのですが、なかなかどうして、難しい点も多いのでしょうね。

話をもとに戻しましょう。着席(在席)情報の話でした。

着座/着席情報を取るためだけに、先にご紹介した仕組みを持ったパソコンに買い換えるのはコストがかかります。また、管理ソフトを入れるほどの台数ではない、とか、管理ソフトで利用情報検知を行なうにはソフトの買い替えやアップグレードが必要、など、費用や手間がかかる場合もあります。そこで、今回は今ある機材を活用し、後付けでセンサーを簡単に追加して在席情報を収集する方法をご紹介します。

このやり方は汎用性が広く、弊社のお客様では、会議室やオープンスペースの座席満空情報を収集するのに活用したり、更にはLEDライトを連動させることで部屋の利用状況が遠くからわかるようにしたり(Gravio導入事例でご紹介しております)と、接続性も含め、様々なところでご利用頂いております。

それでは、早速作っていきましょう。

 

用意するもの

  1. Gravioが動作するハードウェア一式(Windows 10、Mac、Raspberry Pi 4など)
  2. Gravio Basic以上でお貸し出し可能な人感センサー
  3. ネットワーク環境(Google Spreadsheet/Data Studioなどを使うため)
  4. 人感センサー調整用ビニールテープ(黒)

しくみ

以前のブログでご紹介した「未投薬防止システム」と、人感モーションセンサーを組み合わせで着席情報を収集し、その結果を別ブログでご紹介している「Google Spreadsheetでデータを表示してみた」を使い表示しています。

 

なぜ「未投薬防止システム」を参考とするのか、理由は弊社の人感モーションセンサーの仕様が関係しています。人感センサーが“在席”“不在”両方の信号を発するものであれば、単純にデータをSpreadsheetに投げるだけでOKなのですが、残念ながら弊社人感モーションセンサ−は“在席(1)”情報しか発出しません

したがって、未投薬防止システムの肝である「○分データがなければ、Aというアクションを実行する」という仕組みを使うわけです。

今回は、10分間、人感モーションセンサーからの返事がなければ、空席とみなし、“空席(0)”情報をSpreadsheetに投げる、という処理を行っています。

したがいまして、リアルタイムではないですが、一日8時間の勤怠を見る上では十分に役立つ数値が取れることがわかります。
返事が無い時間を詰める(2分間いなかったら、とか、5分間いなかったら、など)ことで、精度は上げることが出来ますが、利用用途にあわせてそのあたりは調整してみてください。

それぞれのブログに設定方法は記載されています。

センサーの設置はこのようにしています。

ZoomやGoogle Meetなどでの会議が多いので、

  1. リングライトの中心にカメラ
  2. 更にその上に人感モーションセンサーを設置
  3. センサーエリアに黒のビニールテープを貼りセンシングエリアの微調整

をしています。

実際に、自宅で収集した私の着席データです。
本日朝にGravioを設定開始し、朝の10時前ぐらいからデータを収集しています。
設定自体はGravio側(センサーのペアリング、アクション、トリガー設定)で15分前後、Google側の設定で15分ぐらい、合計30分で完成しています。

センサーからのデータは“1”が在席に相当します。
Spreadsheetでの処理上、文字列より数値の方が扱いやすいので、0が空席、1が在席とご理解ください。

在席状況

もちろん、着席している=仕事をしている、ではありません(正直、オフィスでもそうでしょう)。が、少なしリモート下での状況把握には十分なデータになると思います。

カメラを使って、という話ももちろん可能です(Gravioにはカメラから在席を確認する機能もありますので)が、自宅内の画像を常に収集するのには心理的抵抗や負担が発生しますので、今回はセンサーを活用してみました。

お昼時とか、飲み物を取りにいったり、お手洗いにいったり、宅急便を取りにいったり、などなど、ある程度動きが見えていますね。

 

まとめ

弊社では、かなり積極的に業務をリモート化しております。恵まれた環境、と言われてしまうかもしれませんが、そのために必要な研修、機材、意識(教育)などをしっかりと行っております。恵まれている、というより、個々の社員が「成果主義」に基づき、自律し、ルールを守っているからこそ継続的にテレワークが出来ていますし、結果もついてきている、ということなのです。個々の社員の「自助」と「努力」は当然ながらオフィスで働くこと以上に必要ですし、「成果」も当然目に見える形で個々が要求されてきます。

 

もちろん、テレワークを導入するには、社員の自宅スペース、機材、コミュニケーション不足など、もっと改善すべき問題があります。しかしながら、スペースや場所は効率化と密回避の観点から「分散」を主目的とした場合、リモートオフィスやシェアードオフィスの利用なども有効でしょうし(通勤における感染リスクも減らせますね)、機材も予算を用意すれば非常に良いものが手に入る時代です。自宅が会社より通信環境が良い、という話だってあるわけです。また、コミュニケーションはオンラインでも工夫次第で増やせますし、たまに社員同士で会うことでカバーしたり、お客様との対面はケースバイケースでオンラインと実面談をうまくバランスすることで可能かと思います。大規模なオフィスを高額な費用で運用することと、上記のように機材充実や場所の提供などを行なうことのコスト比較、更には最終的な生産性の変化(向上、低下)を皆さんの会社や組織では検討されていますか?

ぜひGravioをご活用いただき、より良い「働き方」を皆様も実現いただければ、と思います。

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