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2025-05-13

生成AIが答える時代へ──VQA×Gravioで実現する害獣検知とスマート通知

生成AIが答える時代へ──VQA×Gravioで実現する害獣検知とスマート通知

飲食店や食品工場、倉庫などの現場では、昔から「ネズミの発生」が尽きない課題のひとつです。
「気づいたら商品がかじられていた」「夜間に見回りができず、巣を作られていた」──そんな声を現場ではよく耳にします。

監視カメラを設置しても、映像を“人が見る”前提では限界があります
そこで今、注目されているのが、「生成AI」と「画像認識」を組み合わせた、新しい時代の検知技術です。

今回は、Gravioとネットワークカメラ、そして VQA (Visual Question Answering) という生成AI技術を活用し、害獣の自動検知から通知までを実現する仕組みをご紹介します。

画像に質問する時代? VQA (Visual Question Answering)とは

これまでの画像認識AIは、あらかじめ「これはネズミです」と教えておいたパターンにしか反応できませんでした。
一方、生成AIベースの VQAは、画像に対して「質問」を投げかけることで、より柔軟で文脈に応じた回答が得られる技術です。

たとえば、「この画像にネズミは写っていますか?」という自然な問いに対して、「はい、左下に小さなネズミがいます」といった具体的な答えを返してくれます。
生成AIの特性を活かし、単なる物体認識を超え、“人間のような理解”を可能にする点が大きな特長
です。

生成AI × Gravio で現場データをスマートに取得

ネットワークカメラとGravioを組み合わせることで、次のようなスマートな仕組みを簡単に構築できます。

ユースケース:夜間、無人の倉庫でもネズミを見逃しにくく

ある食品倉庫で実際に試験導入された事例では、夜間の無人時間帯にネズミの動きを把握するため、以下のような設定が行われました。

1. カメラから定期的に画像を取得

Gravioがネットワーク経由でカメラにアクセスし、一定間隔(1分間に1回)で画像をキャプチャします。

2. 生成AIに画像と質問を送信

GravioのHTTPアクション機能を活用し、取得した画像と「この画像に害獣は写っていますか?」と自然言語の質問を生成AIに送信します。 ※Gravioが連携可能なAIは、ChatGPT、Claude、Geminiとなります。

3. 生成AIの回答に応じてアクションを実行

AIの回答が「Yes」「ネズミ」「rodent」「mouse」などのキーワードが含まれていたら、SlackやLINE、メールなどに自動で通知を送ります。

この仕組みにより、これまで見逃されていた可能性のあるネズミの兆候に、より早く気づけるようになりました。完全な検知を保証するものではありませんが、「現場を補助的に見守る目」として機能し、早期対応やリスクの軽減に役立っています。

目視による監視では見落とされがちな異常にも、一定の気づきを提供できるため、見逃しリスクを抑えた体制づくりに貢献しています。
そして、こうした一連の仕組みを、プログラミングなしで構築できるのが、Gravioの大きな特長です。

現場で活きるVQAユースケース

製造業におけるVQA活用例

  • 作業員の保護具装着確認
    「作業者はヘルメットと安全メガネを着けているか?」
  • 転倒や意識不明状態の検知
     「この人物は倒れていないか?」
  • 立入禁止エリアへの侵入検知
     「このエリアに人が立ち入っていないか?」
  • 危険物保管エリアの施錠確認
     「この保管庫の扉は閉まっているか?」
  • 夜間の無断侵入検知
     「夜間に人が映っているか?」

商業施設・建物におけるVQA活用例

  • 混雑状況の把握
    「このフロアは混雑しているか?」
  • お客様の転倒や異常行動検知
    「この人は倒れていないか?」
  • 不審物の放置検知
    「この画像に放置された荷物はあるか?」
  • 落とし物検知
    「床に落ちているものはあるか?」
  • 避難経路の妨害物検出
    「避難経路に障害物はあるか?」

監視から“理解”へ。Gravioが実現する次世代映像活用

従来の監視カメラは「映像を残す」ことが主な役割でした。
しかし今、生成AIの進化によって、「映像を理解し、判断し、アクションにつなげる」フェーズへと進化しています。

VQAは、人の目視による安全確認、警備業務、品質チェックの自動化・省人化と非常に相性のよい技術です。
また、現場の課題や目的に合わせて、質問の内容を柔軟にカスタマイズできる点も大きな魅力です。

このようなVQA技術と、Gravioのようなノーコード連携プラットフォームを組み合わせることで、現場の運用はよりスマートかつ実用的に変わっていきます。
害獣の検知にとどまらず、工場や施設、オフィスのスマート化を進めるうえでも、今後の映像活用の可能性はますます広がっていくでしょう。

おわりに:生成AIを“現場の目”に変えるために

Gravioでは、こうした先端AI技術を“誰でも使えるかたち”で提供することを大切にしています。
技術の最先端を追うだけでなく、現場で「すぐに役立つ」「コストを抑えて始められる」ことが、私たちの開発ポリシーです。

「AIを使って、映像の中身を人のように判断してほしい」──
そんなニーズがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

お問い合わせ

当社のGravio|Asteria AIoT Suiteについて:

  • 導入事例を交えた【個別オンライン相談会】を実施しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
  • 製品に関する詳しい情報は【製品紹介サイト】をご覧ください。
  • 導入をご検討中の企業様へ、デモ機の【貸出サービス】をご用意しております。ぜひお試しください。

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