山火事やクマ出没をAIで検知。生活に安心を提供する防災・防獣ソリューション

自然に恵まれた日本において、人々の生活圏と山林の距離は比較的近接しているケースが多く、その近さゆえか、近年山火事やクマ被害の報道を耳にすることが多いのではないでしょうか。
山火事においては、林野庁が発表しているデータにおいて直近5年間(令和2年~令和6年)の平均でみると、1年間に約1200件発生し、焼損面積は約8百ヘクタール、損害額は約3.2億円にも及びます。この800ヘクタールという広さはサッカーコート約1,100面分に相当する広大な面積です。直近の山火事では376ヘクタールが一度に被害に遭ったというニュースもあります。
クマ被害においても、環境省が発表するデータにおいて、令和7年度には全国で被害人数として報告されているのが236名、死亡者数においても13名が報告されており、クマ被害を広げないための対策が急務となっています。
これらの社会問題を解決するため、アステリア株式会社とオーストラリアのFire Foresight社、香港のRobotics Cats社が協業し、AIとIoTの融合による「防災・防獣システム実証実験」(PoC)を、アステリア株式会社の軽井沢オフィスで開始しました。
今回の実証実験のポイント
1. 二つの脅威を同時に検知する「ハイブリッドAI」
今回のシステム最大の特長は、一つのカメラ映像から「火災」と「野生動物」の両方を同時に監視できる点です。
- 野火検知:
検知したいエリアを撮影できるようにカメラを設置し、Fire Foresight社の山火事管理プラットフォームとRoboticsCats社の山火事検知AIエンジンを活用し、煙や火災を早期に発見・アラートを行います。 - クマ検知:
生成AIの画像認識機能を使い、「このエリアにクマはいるか?」といった問いかけに対してAIが回答アラートを行います。
2. 「霧」に騙されない!誤報を防ぐ確認機能
山の付近は霧が発生しやすい地域です 。従来のAIカメラでは霧を煙と見間違えることがありますが、このシステムはそこからさらなる確認を行い、誤検知を防いでいます。
- 人によるダブルチェック:
AIによって煙や火災が検知された後、即座に避難を呼びかけるのではなく「人間の確認」に回します。 - IoTを活用した「通知・通報」:
これにより、誤報で住民を不必要に騒がせることなく、さらなる安心を提供します。
3. 既存のカメラをそのまま使える高い導入性
このシステムのもう一つの強みは、専用の巨大な監視塔を建てる必要がないことです。
- レトロフィット:
既存の防犯用ネットワークカメラを使ってシステムを後付けできるため、既存資産を有効活用でき、コスト削減につながります。 - 実績:
Fire Foresight社の山火事管理プラットフォームは、すでに世界で220万ヘクタール(東京都の約10倍の広さ)をカバーしており、多数の現場で利用されています。

システムの流れ


今後について
2026年2月25日に東京で開催されるイベント「防災コンソーシアムCORE」で本技術を紹介させていただきます。
引き続きアステリアは最新のAI+IoT技術で地域に暮らす方々の安心・安全をサポートしてまいります。

























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